2021年7月27日は記念すべき日になりました。東京オリンピックで女子ソフトボールが2-0で米国を破り優勝!
おめでとうございます。
華麗な守備あり、小技を利かせた攻撃ありで見どころ満載でした。
金メダリストとなった女子ソフトボールチームの大黒柱 上野由岐子投手の口癖が「正しい反省」なのだそうです。
「調子が悪いから打たれたという反省をしないようにしている」とのこと(Jiji.comより)
思うような結果が出なかったとき、試合に負けたときなど、のちの振り返りでいろいろ原因を探ると思います。
「調子が悪かったから」で終わってしまうと、悪い結果を生んだ本質的な原因がわからず、次にどうしたらよいか見えてこないということだと思います。
Q「18-0で試合に負けてしまったのはなぜだろう」
A「相手が強かったから」「投手の調子がいま一つだったから」
これでは、次に生かせません。
なぜ強いのか。なぜ調子がいまいちに見えたのか。なぜそのプレーを選択したのか。これを認識しないと次も同じことをしてしまいます。
「相手チームの最初のスクイズ成功の時に、次をやらせないためのシフトの確認をきちんとしなかったからおなじパターンでやられてしまった」
「バント処理に気を取られてしまってしっかりと投げ切れなかったからストライクが投げられなかった」
etc.
逆に、失敗ではなく、成功した場合についても、「なんとなく」「今日は調子が良かったから」ではなく、この「〇〇で✖✖だから△△だった」をしっかり把握できていれば、成功の再現率が高くなります。
「1死一、二塁で3番打者。打者のチデスター選手は調子が良いので、後藤投手の投球も引っ張ることができるはず。だったら三塁側にボールが飛んでくる可能性が高いのであらかじめ守備位置を三塁寄りにしていた」
ソフトボール決勝、日本vs米国の6回裏ピンチの場面、渥美万奈遊撃手によるビッグプレー(サード強襲ライナーをそのまま捕球して併殺)の場面についてのコメントです。「読み」というと、なにか感覚的な印象がありますが、あの一瞬のプレーの前提となる「読み」の裏に、常に状況を深く考え、頭の中で整理して臨んでいるということがよくわかるコメントでした。
別の競技ですが、サッカーでは以前から「言語化」というキーワードが使われ、個人のプレーや戦術の一つ一つを言葉で説明できるようにし、感覚だけに頼らず、個人の感じ方・考え方の違いによるプレーの誤差を埋めてパフォーマンスを上げるということをしているそうです。
サッカーは瞬時の判断の連続ですので、個々が違った認識に立っていると、一度ずれが生じてしまうとなかなか修正が難しいためにこういうことをあえて「言語化」して認識をそろえるということをしています。
野球も瞬間の判断が必要なことが多いですが、一回ずつプレーが止まります。ですので、エラーが起きたとき、一度プレーを止めて認識の差を埋めることはサッカーに比べやりやすい状況にあります。そこで自分たちのプレーを言語化できて共通認識の下でプレーをすることができれば、成功につながりやすいのではないかなと思います。
また、よかったときのプレーを言語化できていれば、調子が落ちたときに修正も効きやすいです。
長くなってしまいましたが、これがまさに「正しい反省」上野投手の目指すものなのではないかと感じたのでした。
『誰でもそうやけど、反省する人は、きっと成功するな。 本当に正しく反省する。 そうすると次に何をすべきか、何をしたらいかんかということがきちんとわかるからな。 それで成長していくわけや、人間として。』
(松下幸之助)