• NO BALL NO LIFE

迷うな!振れ!

初球。ど真ん中を見逃しストライク!

2球目。ワンバウンドのボールを見送ってボール

3球目。ど真ん中を見逃しストライク!

4球目。低めのきわどい球をファール

5球目。高めのボール球を振ってしまいストライィィィィクバッタァアウッ!

うなだれてベンチに帰ってくる選手の姿を見ていると、どこからか「ドナドナ」が聞こえてくる・・・・・

よくある光景です。

ベンチで見ている選手も、バッターに向かって、「打て~!」と期待しています。なんなら歌うたってます。

試合を見ているお母さんやお父さんも「打て!」と思ってます。

なにより、バッターボックスに立っている選手自身が「打って活躍したい」と思っています。

でも、「打てば活躍できる!期待に応えられる!」→「打たなければ期待に応えられない」→「打ち損じは許されない」→「下手なスイングはできない」→「スイングできない」

というネガティブ意識でぐるぐるになりバットが置き去りになってしまっている選手が多いように思います。

追い込まれたらプロ選手でも打率は1割落ちると言われていますが、こどもたちはその傾向が顕著です。そうなる前に、気持ちに余裕がある段階で積極的に打ちに行く姿勢が大切かなと思います。さっきの例でいくと、初球あるいは3球目を叩くということですね。(ちなみにこの投手のストライク率は40%です)

何年か前の夏休み、チームの対戦記録からバッターたちは実際にどんなカウントでバットを振り、または見逃し、その打席の結果がどうなったのかを調べた選手がいます。その調査によると、(盗塁サインの関係もありますが)0ストライクのときは見逃しが多く、2ストライクのときは見逃しが少ないという結果が出たようです。

さらに、このスイング率、見逃し率に打率(打撃の成功率)を重ねますと、面白い結果が出ます。

(グラフのスイングと見逃しの色が逆になっています・・・申し訳ありません)

まず、0-0 → 0-1 → 0-2のように、ストライクカウントが増えると明らかに打率が下がっていきます。最も打率が高いのが、カウント2-0、次が2-1、その次が1-0、0-0と続きます。どうやらストライクが少ないカウントでの打撃が、ヒットにつながっているようです。つまり、

ストライクよりボールが多いような、いわゆるバッター有利と思われるカウントでの打撃の方が、スイングが少ない反面、結果としての安打率は高い。逆に、2ストライクと追い込まれてしまうとみんなバットを振ってくる割には打率が低いという傾向があります。

ボール先行の時はバッターの気持ちに余裕がある?/投手はストライクを入れようと真ん中付近にボールを集めるから打ちやすい?/逆に追い込まれたときに、ストライクゾーンを広めにすることで難しいボールも打っている?

色々な要因があると思いますが、事実としてストライクカウントが増えるにつれて、スイング率が上昇し、打率が下降します。こどもたちは、こういった事実を客観的にとらえることなく、感じるままにストライクを見逃し、ボール球を振ります。ですので、追い込まれたら不利だということを情報として知っておき、自分に有利な状況のうちに失敗を恐れず積極的に勝負を決めてしまうという打席マネジメントが必要です。

「ファーストストライクを狙っていけ」とよく言われますが、0-0、1-0、2-0のカウントでの打率が高いことからも、この言葉が正しいことを裏付けています。いつも見逃しているボールにこそヒットのチャンスがあるのかもしれません。

Seize the fortune by the forelock! — Leonardo da Vinci

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